花暦としての花個紋
366日の花個紋は
花の紋章をその日の「しるし」として編んだオリジナルの花暦。
日本人が古来より愛してやまない花。
萬葉集では、愛する人を花にたとえてほのかな思いを伝えたり、別れを惜しんだりしました。
花を愛で、花に人や人生を見る。その感性は今も私たちに引き継がれています。
また、農耕民族の日本人は、辛夷が咲くと田畑を起こして種をまき、卯の花が咲くと田植えをするといったように、季節の花を合図に生活を営んできました。
日本人の花を愛する特性は、日本独自の花暦の数の多さからも伺えます。
花暦とは古く中国から伝えられた季節の花を月ごとに並べたもので、花暦が日本に伝わるとすぐに日本の季節に合わせた花暦が作られるようになりました。
366日の花個紋は、花の紋章をその日の「しるし」として独自に編んだ花暦です。
一年一年同じように季節は巡り、日々は過ぎていきます。
私たちが意識せずに歳を重ねているように、何気なく過ぎていく毎日に同じ日というものはありません。
四季折々の花は、季節の移り変わりを感じさせ、その日その時を大切に生きることを教えてくれます。
冬の終わりを告げる優しい春の花
梅雨を経て鮮やかに咲き誇る夏の花
実りの時季に落ち着いた佇まいの秋の花
厳しい寒さの中で健気に咲く冬の花
いつもどこかで花は咲いています。
気が付かないうちに芽を出し、いつの間にかふくらんだ蕾を開かせて、見る人の気持ちを優しくしてくれます。
普段目を向けないものに目を向けてみませんか?
当たり前の日常、身近にいる人に感謝すること。
同じように過ぎる日々の中で見過ごしていた大切なことを。